分譲住宅の頭金とは何のこと？いくら用意すれば良い？目安をご紹介します！

お家を購入する際に気になるポイントの1つは、お金。

家を購入する際には、頭金が必要です。

大きな金額が動く、家の購入にかかる頭金をいくら用意すれば良いのか、不安な方も多いでしょう。

そこで今回は、分譲住宅の頭金に関してご説明させていただきます。

分譲住宅を購入する際の頭金とは？

一般的に、頭金はローンを使用して商品を購入する際に必要なお金のことをいいます。

商品の購入費用の一部を先に支払うことで、ローンの総額から支払ったお金を差し引くことができます。

分譲住宅を購入する際の頭金は、住宅ローンを使用せずに先に支払う費用のことを意味しているので間違えないようにしてくださいね。

例えば、分譲住宅を4000万円で購入するとしましょう。

その際に、預貯金を使って1000万円先に支払ってしまえば、住宅ローンの総額は3000万円に抑えることができます。

この先に支払う1000万円のことを頭金と呼ぶのです。

頭金を多く支払うほど、後に支払う月々の住宅ローン返済額を下げられます。

もし、総額4000万円の家の頭金を2000万円支払えば、頭金を支払わない場合と比べて毎月の返済額を半分まで減らせるケースも。

頭金を多く支払っておけば、住宅ローンの返済時に必要な利息を減らせます。

そのため、同じ額の住宅を購入する場合にも、頭金を支払うかどうか、いくら支払うかによって支払いの総額が大きく変わることをお分かりいただけるでしょう。

頭金に支払う金額は平均いくら？

頭金が、住宅の支払いにおいて大きなポイントとなることはお分かりいただけたかと思います。

では、頭金に支払われる金額は実際にはいくらが目安となるのでしょうか。

フラット35融資利用者の2020年度のデータによると、注文住宅の場合には総額の内、頭金での支払いは17.5％ほどです。

土地付きの注文住宅や建売住宅、中古の戸建てでは1割以下となっています。

一般的に、理想とされている頭金の金額は住宅の購入金額の内、1割から2割。

代表的な住宅ローンのフラット35では、住宅の購入金額の9割を超える融資の場合には9割以下の場合と比べて、審査の慎重さや金利の高さが変わるともされています。

ただし、頭金を多く支払うことが必ずしも良いわけではありません。

確かに、頭金を支払うほどローンの借入額は減り、返済期間や返済額に猶予が生まれます。

一方で、手元の資金を全て頭金として支払ってしまうと住宅ローン以外に必要な住宅購入時の費用の支払いができなくなってしまう可能性もあるのです。

不動産を購入する際には、頭金や住宅ローンだけでなく諸費用が発生します。

例えば、収入印紙や登記費用、火災保険料や引っ越し費用など

この諸費用は、100万円から200万円程かかるとされています。

諸費用のためのにローンを借りることができる銀行もありますが、リスクもあるため注意が必要です。

他にも、ローンの支払いだけではなく、失業や疾病など想定外の事態に備えて生活予備費を確保するようにしましょう。

生活予備費は、一般的に給料の3ヶ月から6ヶ月分あれば安心です。

頭金は、貯蓄のような自己資金から諸費用や生活予備費を差し引いて考えることをおすすめします。

頭金がなくても分譲住宅は購入できる？

頭金の支払いがなくても分譲住宅を購入することはできます。

理由は大きく分けて3つです。

理由①　頭金を支払わなくても融資をする金融機関が増えつつある

以前と比べて、頭金の支払いがなくても住宅ローンを借りられる金融機関は増えています。

その背景には、金融機関同士の競争やフラット35を提供する住宅金融支援機構の影響があります。

住宅支援機構はこれまで、家の購入金額の8割を住宅ローンの借入限度額として設定していました。

しかし、現在では条件はありますが頭金なしでも利用できるようになったため、多くの金融機関で頭金がなくてもローンを組めるようになったのです。

理由②　低金利の時代だから

2022時点では、現在は歴史的な超低金利な時代だといわれています。

そのため、金利の負担は低く、頭金の支払いがなくても家を買うことができるのです。

ただし、住宅ローンの審査時には返済ができるか見極めるために、実際よりも少し高い審査金利を使用している場合もあります。

そのため、低金利の時代であっても審査をスムーズにパスできるとは限らないため注意しましょう。

理由③　住宅ローン借入の年齢制限が緩和されているため

定年退職の年齢が延長されたことや晩婚化に伴って、金融機関の多くが住宅ローンを完済する年齢上限を引き上げています。

完済時の年齢上限が引き上げられることで、借り入れ可能な期間が長くなっており、毎月の返済金額も減る。

つまり、家を買いやすくなっているのです。

まとめ

分譲住宅の頭金とは、住宅ローンを使用せずに先に支払う費用のことをいいます。

頭金に支払われる金額は購入金額の1割から2割が平均で、頭金がなくても分譲住宅を購入することはできるので安心してくださいね。

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