家を借り続けたとしても、買ったとしても、住宅には様々な費用がかかり続けます。
今回は、家を借りた場合と購入した場合の比較をして、どちらがよりお得なのかについて、またそれぞれの選択肢のメリットとデメリットについてご紹介します。
住居費の観点から、借りた家に住み続けるのか、家を購入して住むのか、どちらがお得なのかについて比較します。
今回は、同じエリアの物件という条件を設けてみましょう。
一戸建てを購入した場合、住宅ローンの返済に毎月の住居費の全てを充てることになります。
また家を所有すると、毎年固定資産税や都市計画税や保険料が年単位で必要です。
固定資産税とは、所有している固定資産に対してかけられる税金のことです。
課税対象とされるものは、毎年1月1日の時点で固定資産課税台帳に記載されている固定資産で、固定資産の価格に基づいて税額が出されます。
都市計画税とは、市街化区域内に土地や家を持っている人に毎年課税される税金のことです。
ここで徴収された税金は、都市計画事業や土地区画事業の費用に充てられます。
もしも将来リフォームをしたり、定期的な住まいのメンテナンスをする場合には全て費用は自己負担です。
購入する場合には、以上のことをよく理解したうえで検討してみましょう。
賃貸の物件に住み続ける場合には、購入した場合と、同じ立地と広さの物件について見ると、賃貸の方が多く費用が必要なこともあります。
しかし、家賃の安い物件に住み続けた場合には、総住居費は購入した場合より当然安くなります。
以上が比較の結果です。
購入した場合には、賃貸に住み続けた場合と比べて総住居費が高くなる場合があります。
しかし、大きなメリットとして購入した家は今後も資産として残り続けることが挙げられます。
立地や広さなど同じ条件で見れば、賃貸と購入の住居費に大きな差は生まれませんが、賃貸の場合には、持ち家でないため家を手放せば資産として残りません。
また、家を購入すれば、今後必要な住居費もおおよそ確定します。
そのため、お子さんの養育費や老後の生活資金などについてのプランも立てやすいでしょう。
賃貸と持ち家はどちらも一長一短です。
ご自身にどちらがより合っているのか、以下の4つの基準に基づいて検討してみましょう。
① お金
こちらは、多くの人が最初に気にする基準の1つです。
お金の面から比較する際には、
・総額
・初期費用
・ランニング費用
の3つの基準で判断しましょう、
どれか1つだけを見ても正しく全体的に判断できません。
また、資産価値についてもよく考えましょう。
② スペック
こちらは、住宅の性能の比較です。
部屋の設備や建物自体の構造だけでなく、気密性なども総合的に見て、賃貸と持ち家を比べましょう。
③ 住み心地
住宅の住み心地は、その後の生活に大きく関わることなので非常に重要です。
セキュリティやサービスなど普段の暮らしに関わる環境に違いがある場合、比較の材料になります。
④ 柔軟性
こちらは個人の人生設計に大きく関わります。
もしも将来住み方や生活が大きく変化した時に、その変化に柔軟に対応できるのかが重要です。
最初は賃貸のメリットについて4つ見ていきましょう。
① ローンが無い
家を購入すれば多額のローンがのしかかります。
しかし長い時間をかけて返していく負担は賃貸にはありません。
また、ローンは銀行によっては頭金が必要な場合があります。
金融機関によって異なるので、確認が必要です。
賃貸は、最初にまとまったお金を用意しなくてもよいというメリットもあります。
② 税金がかからない
家を購入すれば登録免許税や不動産所得税等の税金が課せられます。
購入後には、固定資産税と都市計画税を毎年支払います。
賃貸では、以上の税金を支払う必要はありません。
③ 引っ越ししやすい
賃貸物件には契約期間があります。
そのためライフイベントの節目で住み替えをしやすいのです。
④ 家の修理は大家さんに任せられる
毎月管理費や共益費から建物の修繕や清掃が行われます。
不具合があれば大家さんがサポートしてくれるため、負担も軽減できます。
続いては、賃貸のデメリットについて2つ見ていきましょう。
① 家賃を支払い続ける必要がある
賃貸に住めば住宅ローンはありませんが、毎月の家賃を払わなければなりません。
② リフォームができない可能性がある
賃貸物件は借りているものであり、次に新しい住人が入居します。
そのため自由に部屋をリフォームはできません。
退去時に修繕費用が請求されることもあるため、注意しましょう。
持ち家のメリットについても4つご紹介します。
① マイホームを手に入れられる
夢のマイホームという言葉もあるように、持ち家は所有欲を満たせます。
また、今後も手元に残るものであるため、将来の不安を軽減できます。
② 自由にカスタムできる
ライフスタイルの変化とともに、住みやすい家の形は変化するでしょう。
その様な時に自由にリフォームできるのが持ち家のメリットです。
また大きな劣化が見られる場合には建て替えも可能です。
③ 資産にできる
持ち家は資産として家族に残すこともできれば、賃貸として家賃収入を得ることも可能です。
次は持ち家のデメリットを2つご紹介します。
① 初期費用が多額
家を購入する際には初期費用として、まとまった金額が必要です。
他の出費と重なると家計にとって大きな負担になってしまいます。
② 簡単に引っ越しができない
家を購入すると、不満があったとしても好きなタイミングで引っ越せなくなります。
自分たちの生活に合わせて、リフォームやメンテナンスを行うことでこの問題は解消できますが、全て自分自身で行う必要があります。
今回は、住宅を借りた場合と購入した場合を比較し、それぞれ選択肢のメリットとデメリットについてご紹介しました。
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